1. HOME
  2. ブログ
  3. 井上欣也先生の身体術教室20190227

井上欣也先生の身体術教室20190227

昨日の神田すずらん館は井上欣也先生の身体術教室でした。

身体術とはなんぞや?というテーマについてすずらん館OPEN以来ずっと対話を重ねてきましたが、ついにその議論にほぼほぼ終止符が打たれました。

身体術とは、ずばり「人間本来の身体の使い方」です。

我々、特に現代人はこの身体の使い方を知りません。忘れてしまったと言ったほうが正確かもしれません。

かつて今ほど世の中が豊かでなくテクロノロジーが発達していなかった時代には、それこそ自分の身体をいかに使うかは、生きる上、生活する上での知恵に他なりませんでした。

こうして発達してきた身体技法、古来の身体の使い方を見直し、取り入れようとしたのが武術研究家の甲野善紀先生を始めとする「古武術」への回帰、または、再評価となり、今に繋がります。

我々武術研究者はこうしたかつての身体操作を「失われた身体」「失われた身体技法」などと言って、それらを現代の世に再び呼び起こしたり思い出したりすることで人生や日常生活を楽しく豊かにする活動をしています。

身体術が問題提起することはこうした「失われた身体」とそこから生じる様々なリスクに対する警鐘にほかなりません。

そのリスクとは、現代病と言われる病気群に始まり、肉体的なものから精神的なものまで多岐にわたります。

具体的には、公害病、生活習慣病(成人病)、職業病などで、呼吸器疾患、高血圧、心臓病、動脈硬化、消化器疾患、不眠症、癌(がん)、筋肉疾患などにも及びます。

この他、情緒障害、神経疾患や「管理病」「ポックリ病(青壮年急死症候群)」「花粉症」「化学物質過敏症」、児童の肥満、ストレスの増大によるうつ病や神経症、パソコンやスマホのディスプレイを見続けることによる眼精疲労・ドライアイ、過食など不健康な生活による成人病が代表的で、さらには、ジャーナリズムにより提起された心理的不具合に対するシンドローム(症候群)として、サザエさんが放映される日曜夕方に翌日の出社が憂うつになる「サザエさん症候群」、大人になりたくない「ピーターパン症候群」、深い人付き合いが苦手な「触れ合い拒否症候群」、Facebookを過剰に気にする「Facebook症候群」など、身体の使い方を知らないがためにここまで多岐にわたる不具合を我々の身体が抱え込んでしまったという事実です。

身体術は現代人が抱えるこうした現代病の諸症状を緩和・解消し、そうならないためのセルフケア(予防)を含む身体の使い方を取り扱っていく教室です。

身体術を通じて身体が自由に動く(動かせる)ようになってくると、どんどん動きたくなります。内向きだった意識は外に向きはじめ、チャレンジ精神や主体性、やる気がもりもり湧いてきます。

こうしたことから結局「身体術」を会得するべき理由は何かと問われれば、

身体術を知らないことは人生において何らかの損をしている、身体術を知れば今よりずっと人生は面白いと言い切れる

ということです。

それは身体術を知り実践し人生が豊かになった人々の感想を聞けば明らかです。

身体術を会得し一生使える身体を手に入れることはまさに資産と言えます。逆に言うと、身体術のない身体は将来的に何らかの不具合を生じるリスクが高いという意味では不良債権の塊と言えます。

教室では、参加者の「こういう場合はどうする?」というようなリクエストにもお応えしています。

下は横からの力に対する対応です。面白い実験をしました。

握るとクシャッと潰れてしまう紙風船。

これを両手に優しく持つとあら不思議。

身体にまとまりが生まれ軸ブレが少なくなります。

これを水筒に持ち替えてみるとグラグラです。

続いて同じ水筒を紙風船を握るがごとく優しく保持してみると紙風船を握ったときと同様身体にまとまりが生まれ横の力に強くなりました。

ここでテーマにしている術理は肌の接触感覚。

どのような力具合で対象に触れればいいのか、対象と喧嘩せずに仲良くするためにはどうしたらいいのか。

繋がりを保持したまま打ち勝ちもせず抗いもせずニュートラルな状態を保つ。

そのまま人間生活にも置き換えることのできる術理です。

これを剣技に応用すると

このように見事に術をかけられます。

続いて、「肘を自由にしてあげることの重要性」について。力でどうにかしようとすると体の関節は固定化します。

腕の場合は肘がガチガチになる。このとき肘を自由にしてあげると不思議なことが起きます。

嘘みたいですが、わざとヘッドバンキングしているわけではありません。必死に耐えようとしている結果がこれです。

もどかしいことこの上ありませんが、身体術で扱うテーマは、いくら言葉を尽くしたところで伝わらないどころかどんどん胡散臭くなります。

これは体験してみなければ絶対にわからないことで、頭ではなく身体で理解する類のものです。

Don’t think, feel!

皆さんもぜひ身体術の不思議を体験し、身体術の先に広がる面白い世界を感じていただければと思います。

井上先生の身体術教室は毎週水曜日18時30分から21時です。

時間内であれば出入り自由ですので仕事の都合で間に合わない、途中からという場合でもお気軽に起こしください。

最後に昨日の稽古の模様を井上先生がブログに書いていらっしゃるのでそちらも合わせてご覧ください。

https://amp.amebaownd.com/posts/5802617

関連記事