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後藤健太先生の真剣斬法特別講習会20190216

本日は当館館長による真剣斬法特別講習会がありました。

この講習会は経験者を対象に流派不問で門戸を開いており、様々な流派の皆様がいらっしゃいます。

当館をOPENするにあたり、流儀流派を掲げず様々な剣士の皆様に開かれた武術サロンを実現したい、という思いがありました。

この教室はまさにその体現の場でもあります。

流儀流派が異なる剣士が集い、互いの理合や術理を持って口論するのではなく、実際に畳表を斬ってみてそれが正しいかどうか検証しようという実験の場でもあります。

そもそも館長の主宰する斬法総合研究所(きほうそうごうけんきゅうじょ・斬総研)も流儀流派を掲げない独立した研究所です。

真剣が木刀や竹刀、居合刀にとって変わられるようになるにつれ失われていった術理を今一度復活せんと、失われた術理を斬法(きほう)と定義、様々な流派の刀法を補完・保管する目的で設立されました。

そもそも真剣だからこそ実現しうる、真剣でないと実現しえない術理というのもが存在します。

真剣自体は一品生産の個性的なものですから、真剣一振り一振りに最適な術理があり、つまり、その刀だから生まれた技法、というものもあるはずです。

そういう意味でたくさんの真剣をとっかえひっかえしてはその刀にあった最適な斬法を適用し、刀法を逆算して導き出す、ということも研究課題の一つです。

さてこの辺の研究者基質なこだわりは放しだすとキリがないのでこれくらいにして、本日は人差し指の太さほどしかない極細、華奢な刀で指導を行いました。

皆さん「え?こんな刀で斬れるんですか?」と一様にびっくりされますがご覧の通りです。

 

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Do you think you can cut with a sword of the same thickness as the index finger? 本日の真剣斬法教室。 I held my sword cutting class today. I am using a thin and delicate sword that is only as thick as my index finger. . . . 私の教室には様々の流派の色々な方が参加します。 初心者から指導者まで技量も様々ですが経験者が主です。 「こんな核心に迫るような(流派によっては奥義ともいえるような)内容をここまで懇切丁寧に(実演つきで)教えていただけるなんて!」とよく感動されます。 私の場合口で教えてすぐできるようなことにはなんの価値も感じてません。そんなことで良ければバンバン教えます。 逆に言えば皆さんその程度のことすら師事する先生方や先輩方に教えていただけていないのです。 今日は腕力や刀を否定して純粋に術理のみで斬るということはどういうことが丁寧に紐解きました。 試し斬りで言えば「斬りやすい刀」というのがあります。もう反則でしょうこれ?と言いたくなるくらいに斬れる。素人でも斬れる(つまり、術理を必要としない)。 試し斬りを専門とする人や大会で優劣を競い合う競技者は好んでそういう刀を使いますが、畳を斬るためや技斬りに専門特化した刀では刀法の何たるかはスポイルされてしまいます。 ちなみにそんな刀で刃筋の確認とか臍で茶を沸かすような話です。 今日使ってみせた刀は競技者はまず絶対に使わない(使いたいとすら思わない)斬れる刀とは真逆に位置する刀です。 最後に見せてますが、ものうちから先など私の人差し指と同じくらいかそれより細い超絶華奢な刀です。 南北朝時代の大摺上の太刀で、踏ん張りのある反りの深い刀です。 この刀を見た人は大概「え?そんな刀で斬ることなんてできるんですか?」と驚きます。 百聞は一見に過ぎず。 ご覧のとおりです。 #居合道 #居合 #剣術 #抜刀術 #試斬 #斬法 #侍 #武士道 #日本刀 #真剣 #武道 #武術 #古武術 #iaido #iai #kenjutsu #battoujutsu #shizan #kihou #samurai #bushido #budo #bujutsu #kobujusu #nihonto #shinken #martialarts #budo #試し斬り #tameshigiri

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つづきまして、居合(緊急対応術)より、抜き打ちのこと。

まだ理想には程遠いですが、柄に手をかけた時には抜即斬を目指しています。

無構えからスタートするのが居合だとおっしゃられるかたもいますが、それだけが居合ではありません。無構えとは構えない構えであり、構えの一種です。

あえて構えることによって抜く意志を敵に示し、戦意を奪うことも兵法です。

また、構えたときにどこかに隙きをつくりそこに誘いをかけるという駆け引きも存在します。

こちらもその一つ

3太刀目の突きも加えて全部で4太刀繰り出すこの技は、四獅奮迅という技ですが、突いた後に振りかぶらずに斬っているのが特徴です。

この教室では見取り稽古も重視しています。

試し斬りを頻繁に行う道場では、横一列にズラッと並んで皆さんでバッサバッサ斬りまくるところもあるようですが、当教室ではそれはしません。一人ひとりの試し斬りをじっくり見取り稽古します。

また、数も斬りません。

常日頃から言っておりますが、試し斬りとその他の稽古は1:9くらいでちょうどよいです。

9の斬らない稽古をきちんと行い術理を深め、1の試し斬りで検証・確認をする。

そうしないと刀に無理なダメージが蓄積するだけです。

試斬用の刀は消耗品とおっしゃられる剣士の方や刀剣屋さんもおられますが、きちんと正しく稽古を積んでそうならないようにしたいと常々心がけております。

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